高齢化が進み、家族や親族と疎遠であったり、身近に頼れる人がいないおひとり様が増え続けるなか、浮かび上がるのが、入院・施設入居時の身元保証やご逝去後に発生する様々な事務手続きといった「身元保証・死後事務」の問題です。これらを家族に頼めない方にとって、誰に任せるのかは非常に重要な課題となります。
こうした需要に応える形で、民間の立場から身元保証サービスを提供する事業者が全国的に増えてきました。しかし現状では、十分な説明を行わずに契約を進めたり、判断能力が衰えた高齢者に対して曖昧な条件で契約を結ばせるような事例も存在しており、不健全な身元事業者の存在が社会問題化しています。そのため「どの事業者に任せれば安心なのか」を見極めることが不可欠です。
ここでは、令和6年に内閣府が策定した「高齢者等終身サポート事業者ガイドライン」と、いきいきライフ協会®せとうちの取り組みを通じて、信頼できる身元保証会社の選び方についてご紹介します。
高齢者等終身サポート事業者ガイドラインとは
単身世帯の増加に伴い、おひとり身で老後を過ごす方が増える中で、身元保証サービスに関する苦情やトラブルが相次いでいます。こうした社会的な背景を受けて、令和6年6月に内閣府から発表されたのが「高齢者等終身サポート事業者ガイドライン」です。このガイドラインは、高齢者の生活を支援する民間事業者が遵守すべき基本的なルールを定めたものです。
実はこの策定の過程において、いきいきライフ協会®せとうちが所属する「身元保証相談士協会」も大きな役割を果たしました。身元保証相談士協会が総務省行政評価局に提供した現場の情報や提言が数多く反映され、より実情に即したガイドラインの完成に寄与しています。
ガイドラインでは、チェックリスト化された30の項目をはじめ、身元保証事業者が留意すべき事項が数多く定められていますが、なかでもこのガイドラインの柱となるのは次の３つの項目です。
- 契約内容の透明性：契約内容を明確に示した契約書を必ず作成していること
- 財産管理の安全性：死後事務に備えた預託金を信託口座等で安全に管理していること
- 運営体制の健全性：遺贈寄附を前提とした身元保証契約となっていないこと
ガイドラインに基づくいきいきライフ協会®せとうちの取り組み
こちらでは、高齢者等終身サポート事業者ガイドラインに則って運営するいきいきライフ協会®せとうちの取り組みについてご説明いたします。
１．６つの公正証書で契約の透明性のある契約を作成！
身元保証は「署名して終わり」ではありません。日常の生活支援から病院や施設での付き添い、そしてご逝去後の死後事務に至るまで、役割は多岐にわたり、その一つひとつが大きな責任を伴います。
いきいきライフ協会®せとうちでは、こうした全ての役割を健全かつ確実に果たすため、あいまいな契約書ひとつで対応することは絶対にせず、身元保証終身サポートでは「6つの契約書」を公正証書で作成し、身元保証に対応しています。
さらに、契約の重要事項をまとめた「重要事項説明書」を作成し、身元保証相談士が一つひとつ丁寧にご説明します。これにより、お客様は契約内容を正しく理解したうえで安心してサービスを利用いただくことができます。
２．運営資金と隔離された信託口座で信託金を安全管理！
身元保証や死後事務を依頼する際には、葬儀や供養の費用などをあらかじめ「預託金」として事業者に預けるのが一般的です。しかし、預託金が事業者の運営資金と混在してしまうと、不健全な財産管理となってしまうだけでなく、身元保証事業者の経営破綻などの事態が起きたときに利用者の財産が守られないリスクがあります。
いきいきライフ協会®せとうちでは、預託金と報酬を明確に区分し、預託金は倒産隔離機能を備えた信託会社で管理しています。これにより、どんな状況でも利用者の大切な財産を安全にお預けいただけます。
３．遺贈寄附を受け付けない体制で健全運営を実現！
身元保証を必要としている方のなかには資産に乏しい方も多いため、必ずしも利用者からの遺贈寄附を基に運営する身元保証事業者の全てが悪いわけではありません。しかしながら、一部の事業者では、死後に財産を事業者に寄附することを、身元保証サービス契約の前提としているケースがあります。
寄附が前提となる事業運営には大きなリスクが潜んでいます。財産が十分に寄附されなければ事業が継続できず、結果的に利用者の生活に支障をきたす可能性があるのです。
いきいきライフ協会®せとうちでは、遺贈寄附を受け付けないことを原則とし、健全な経営と適正価格によるサービス提供を徹底しています。遺言書の作成に関しては、協力先士業（行政書士・司法書士）と連携しつつ、身元保証相談士協会本部の監督のもとでお客様の意思を最大限尊重するかたちで作成。お客様の財産を本当に大切な人や社会貢献のために活かせるように支援いたします。
「高齢者等終身サポート事業者ガイドライン」が公表されて以降、少しずつ身元保証事業者の健全化の動きも進み始めていますが、残念ながらまだまだ完全に安心いただけるところまでには至っておりません。そうした現状でもお客様に安心の老後を迎えていただけるよう、いきいきライフ協会®せとうちではガイドラインを踏まえた健全運営を徹底し、契約・財産管理・運営方針のあらゆる側面で透明性をもって、長きにわたって信頼いただける体制を整えております。
「身元保証・死後事務について相談したい」という方はもちろんのこと、「いきいきライフ協会®せとうちが安心して任せられる事業者かどうかを見極めたい」という方もぜひいきいきライフ協会®せとうちの初回完全無料相談をご活用ください。「身元保証相談士」がお客様に寄り添った丁寧な対応で、安心できる選択のお手伝いをさせていただきます。
